
当社では防水の他に「防蟻(ぼうぎ)」処理も行ってますので、どんな仕事内容かを紹介します。
たかがアリと侮るなかれ、住宅がシロアリ被害に遭うと耐震性能を損ない、倒壊するリスクがあります。
一度でもシロアリ被害に遭った木材は元の状態には戻りませんし、木材の持つ本来の力(耐力)を発揮できなくなってしまいます。
シロアリは普段は人から見えない場所で活動しているため「気づかないうちに被害が広がっていた」というケースも珍しくないので、家屋も守るためには定期的な予防対策が重要になってきます。
シロアリの種類と生態

日本には22種類のシロアリが生息していますが、本来、大半のシロアリは土壌改良に重要な役割を果たしている益虫に分類されます。
家屋に被害を及ぼすのは、主にヤマトシロアリとイエシロアリの2種類で、特にヤマトシロアリが多く、8~9割を占めます。
シロアリの種類
ヤマトシロアリは、湿った木材を食べて栄養と水分を摂ります。あまり食欲は旺盛ではないので、加害の方も緩慢です。家の被害も、浴室や湿気の高い床下などの下部に集中しています。
イエシロアリは、繁殖力が強く、古材よりも新材を好みます。食欲は旺盛で加害も急激なため、被害が家屋全体に及んで家が倒れることもある危険種です。
ヤマトシロアリ・イエシロアリは兵隊アリの頭の特徴で見分けられます。ヤマトシロアリは細長い形をしており、イエシロアリは丸い頭をしています。
シロアリの生息
光や乾燥を嫌うシロアリにとって、換気が悪くジメジメした床下は、エサになる木も豊富にあり、まさにシロアリの天国!
特にヤマトシロアリは湿った木材を好む傾向があるので、床下や風呂場の近くなどに住みつくと、知らないうちに被害が拡大します。
シロアリの成虫を発見したときには、すでに広範囲で被害にあっているケースが多いです。
シロアリのエサ
シロアリは木材に含まれるセルロース・ヘミセルロースを栄養分にしますが、食欲が旺盛なため途中に障害物があればゴムやプラスチックでも食い破って進んでいきます。
他にもコンクリートの隙間や発泡樹脂系断熱材など、シロアリの栄養分を含まなものでも被害を受けたという例が報告されています。
防蟻処理の仕事内容
- STEP01室内の養生
新築物件の場合はこの限りではありませんが、作業中に室内が汚れない様に通路や壁、床にシートを貼ります。
- STEP02薬剤注入処理
木材内部に薬剤を浸透させます。既に被害が出ている場合も同様に薬剤を注入することで内部に生息するシロアリを駆除します。
- STEP03防腐・防蟻薬剤散布
木材の表面に薬剤を吹き付けることで、シロアリによる被害を予防します。
- STEP04防蟻薬剤散布
シロアリは土壌から侵入してくるため、土壌の表面にも薬剤を散布します。既に被害が出ている場合は、蟻道を探し薬剤処理を行います。
- STEP05その他箇所に薬剤を注入
玄関や勝手口、浴室などは被害が出やすい箇所ですが、床下などがないため「穿孔処理」と言ってタイルなどに穴をあけ、その穴に薬剤を注入する、という処理を行います。
- STEP06養生の撤去
最後に養生を撤去、掃除をして完了です。